確定申告と年末調整の違いについて

 

2月に入り確定申告の申告開始が近づいてまいりました。年末調整と確定申告どちらも所得税の納税額を算出するための作業ですがいまいち違いがよくわからないという方も多いかと思われます。そこで今回は年末調整と確定申告の大まかな違いについてご説明いたします。

 

【年末調整と確定申告の大まかな違い】

結論から申しますと給与所得を得ている方の年末調整と確定申告の大まかな違いとしては「いつ行うのか」、「誰が行うのか」、「受けられる控除の種類」の3点が挙げられます。個人事業等を行っている方は同時に消費税の確定申告も行うためこちらも違う点として挙げられます。

 

【いつ行うのか】

・年末調整

12月末~1月にかけて行われ12月、1月支給の給与で還付額等が反映されます。

・確定申告

今年度の場合は2月17日~3月17日が申告期間となっており、納付の場合は3月17日が納付期限、還付の場合は申告後3週間~1ヶ月半後に還付が行われます。

 

【誰が行うのか】

・年末調整

従業員側は生命保険料の控除金額や前職の源泉徴収票を提出するなどの作業はありますが基本的には企業側が代わりに手続きを行います。

・確定申告

全て個人で手続きを行います。

 

【受けられる控除の種類】

・年末調整

基礎控除、配偶者控除、配偶者特別控除、扶養控除、生命保険料控除、地震保険料控除、小規模企業共済等掛金控除、社会保険料控除、障害者控除、ひとり親・寡婦控除、勤労学生控除、定額減税等

・確定申告

上記の年末調整で受けられる控除、ふるさと納税等の寄付金控除、医療費控除、雑損控除、特定支出控除

※ふるさと納税に関してワンストップ特例制度を使う場合は確定申告不要です。